看護師として新たな職場を探す際、魅力的な条件が並ぶ求人票にはつい目を奪われてしまうもの。しかし、表面上の甘い言葉だけ信じて飛び込むと、働き始めて後悔する結果になりかねません。特に注意してほしいのが「高給与」という言葉です。周辺の相場よりも明らかに高い金額が提示されている場合、何らかの理由が潜んでいる可能性が高いからです。実際、極端に夜勤の回数が多かったり、基本給が低く抑えられて賞与が少なかったりと、合計金額だけでは見えない内訳が隠れている場合があります。

また、給与の内訳を確認する際、必ずチェックしておきたいのが固定残業代(みなし残業)の有無です。これはあらかじめ決まった時間分の残業代が給与に含まれている仕組みのこと。どのくらい残業をしたかに関係なく、一定時間分の残業代を含めて支払われる形であり、一定の残業・労働時間を超えなければ、追加の残業代は支払われません。実質、固定残業代(みなし残業)の時間を超えて労働した分が、支払われないといったトラブルが多く見受けられるため、事前のリサーチが必要です。さらに、基本給の中にこの固定残業代(みなし残業)が組み込まれていることで、一見して給料が高く見えているだけのケースも多いため、冷静な判断が求められます。

さらに、求人情報の無記載な項目にも落とし穴が潜んでいます。たとえば「週休2日」とだけ書かれていて、具体的な曜日や年間休日数が無記載の場合、実際には祝日が休みではなかったり、夏季休暇が少なかったりすることもあります。そのほか、離職率や残業の平均時間などが詳しく書かれていない求人も、慎重に検討すべきです。情報が伏せられているイコール、働き手に知られたくない何かあるのかもしれない、と考えを巡らせることも重要です。とはいえ、すべての求人に当てはまる訳ではないため、不明な点があれば、面接などの場で遠慮せずに質問し、積極的に情報収集を行うようにしましょう。